大便で腸の健康状態が分かる話

2021年4月2日

トイレ

今回は大便、俗に言う所のうんこのまじめな話になります。皆さんは大便の後、排泄物をチェックしていますか?どうもスッキリ出なかった時や下痢気味の時だけ、若しくは全く見ないという方も多いと思います。しかし大便は体調、特に腸の健康状態を知るのに重要な情報が詰まっています。最近では腸は第二の脳と呼ばれるぐらい調子の良し悪しが精神に大きな影響を与える事も分かっています。そして大便の形状や硬さ、色で腸内の健康状態だけでなく潜んでいる病気を知る事が出来ます。

大便の回数

以前までは朝に1日1回が最適な大便の回数だと言われていましたが、現在においては1日1回である必要はないと言われています。回数は食事の量や習慣、体質などでも個人差があり、回数よりもスッキリ排泄される事が重要となります。通常は多い人で1日3回、逆に少ない人で1週間に3回ぐらいまでが正常範囲とされていますが、一時的に下痢になると必然的に回数は増える傾向にあり、便秘気味になると回数は減ります。

下痢は単純に回数が多い状態の事ではなく排泄された便の水分が多い状態の事を指しますが、便秘の方も同様に回数だけで定義される物ではなく便が硬くて排便が辛い状態や排泄後も残便感が残る状態も便秘症となります。また、上述通り週3回までは正常範囲となりますが、それよりも少ない場合や習慣的に1日1回だったのが2日に1回に変化したような場合も便秘と定義される事があります。

大便の色で腸内細菌の状態や病気の可能性を知る

大便の色は胆汁の主な成分であるビリルビンの影響を受けていると考えられており、腸内の善玉菌が優勢だと腸内は弱酸性になり胆汁の分泌が抑制され黄色っぽい黄土色、黄褐色になります。逆に悪玉菌が優勢な状態だと腸内はアルカリ性になり黒っぽくなります。つまり大便が黄色っぽいか黒っぽいかで腸内の善玉菌と悪玉菌の優劣を知る事が出来る訳です。

またタール便と呼ばれる墨汁のように黒い場合は胃腸から出血している可能性があり胃潰瘍や十二指腸潰瘍、癌の可能性があります。但し鮮血、つまりは真っ赤な血が便に混じっている場合は殆どが痔による出血ですが、ポリープなどにより肛門に近い場所から出血している可能性もあります。真っ赤な血が混じっている方が危険に思えますが実際には黒い方が要注意です。

胆汁の出が悪い状態だと大便が白、若しくは灰色になる事があります。脂肪の取り過ぎによる一時的な消化不良の他に胆のう癌や肝臓癌が疑われます。また、大便の色は前日に食べた物や飲んだ物が影響している事も多く、異常が常時続くような事が無ければ心配ありません。他に常飲している薬によっては常時正常な色とは異なる場合もあるようです。

大便の形と硬さ、臭い

健康的な大便はバナナ状の形と言われており、この形状の物が2つか3つ出るのが理想とされています。この形状の便だと水分量は70~80%となっており、強く力まなくてもスルッっとスッキリ排泄されている筈です。水分量が90%以上になってくると所謂下痢となりドロドロやビチャビチャの状態で腸内細菌の悪玉菌が優勢だったり腸内に何らかの問題が出ています。また水分量が60%ほどになると所謂便秘の症状で硬い大便となり強く力まないと排泄できなかったり少しずつしか排泄できず、切れ痔の原因にもなり出血する場合もあります。食物繊維や水分補給が足りていない可能性があるので意識的に摂取しましょう。水分量85%程度の細長い形状の場合は自律神経の乱れやストレスが原因になっている以外に腹筋やその周辺の筋力不足が原因となっている可能性があります。飲食物に気を使う以外にも腹筋を鍛えると改善するかもしれません。

他に大便の臭いにおいても健康状態を知る手掛かりとなりますが、大便の臭いに影響しているのは大部分が腸内細菌となっています。腸内が健康で善玉菌が優勢の場合は漬物のような臭いと言われており悪玉菌が優勢の場合は悪臭が強くなります。

良い大便と悪い大便の纏め

このような記事を書いたのには理由があり、私自身が以前からお腹が弱く下痢が多い体質だったのが、ある物をきっかけに劇的に改善されたからです。それに関してはまた別の記事で書く予定ですが、大便の話を纏めると回数は1日3回~1週間に3回ぐらいまでが正常範囲、便の色は黄土色、黄褐色、形と硬さはバナナ形状で硬すぎず柔すぎずスルッと排泄される事、臭いは漬物臭で悪臭が強くない事が理想となります。お腹がスッキリしていると気持ちも自然とスッキリしますが、逆にお腹の調子が悪いと不安感やストレスで何も楽しめませんよね。健康は勿論、心地良い生活の為にもバランスの良い食事や食物繊維、水分をしっかりとって健康な腸内環境を目指しましょう!