禁煙を難しいと思わせる罠(簡単な禁煙法)

2021年3月21日

トンネル

ここまで簡単な禁煙法の各ページを読んできた読者の方の中には、そろそろ本気で禁煙してみようという意欲が湧いてきた方も少なくない筈ですが、タバコに対する間違った知識や思い込み、周りの環境によって禁煙を難しくする場合があります。今まで禁煙に何度か挑戦して失敗してきた方は禁煙が難しい物だと思い込んでいます。更に根性だとか強い意志が無ければ成功出来ないと思っています。そして問題なのは周りの人も根性や意志が弱いから禁煙出来ないと思っています。特に一切喫煙経験の無い人はタバコの止められない喫煙者が非常に弱くてだらしない人間に見えてしまうでしょう。喫煙者はそう見られたくないから心の隅で小さく止めたいなと思っていても実行出来なかったりする訳です。「また失敗したらカッコ悪いなぁ~」と考えてしまうと、「こうなったら吸い続けよう」と自暴自棄になりがちです。

喫煙者は禁煙への挑戦を24時間挑む事が出来ます。これはエベレストの登頂やフルマラソンの完走への挑戦と違い、思いついたらいつでも手軽に出来る挑戦なのです。禁煙の成功の定義は永遠に吸わない事であり5年、10年禁煙し続けても吸ってしまえば結果的に失敗となります。そして再度挑戦してもこれが中々上手くいかないと言われています。とても簡単に始められるが先はとても長い。終わりの見えない挑戦は気持ちを維持出来ません。なるほど、だから禁煙は難しいと考えられている訳だ。

じゃあこうしよう。貴方には何度でも禁煙への挑戦権があります。禁煙開始1時間後に失敗してもタバコを消して1分後に再挑戦を認めましょう。別にそれでいいじゃないですか。1時間で失敗しても1時間は成功したと言える訳だ。例え貴方の家族や友人が貴方を根性無しだと笑っても、私は挑戦者に惜しみない拍手を送りたい。禁煙で重要なのは止めたいという意思がある事です。これを根性だとか強い意志だとかと勘違いしないでほしい。要は止めたい意思が明確である事で、「タバコは俺のスピリットそのものだぜ」と思っているような人は止められる訳がない。

もう一度繰り返しますが重要なのは意志では無く意思です。止めたいという気持ちがあれば禁煙は誰にでも出来ます。但しやっておかなければいけない事があります。ここまで各関連ページを順にしっかりと読んできた賢明な読者は既に気付いている、若しくは理解している。何故タバコを吸っているのか、タバコで得ている物と失っている物、タバコの正体と洗脳、ニコチンのメカニズムと依存症や禁断症状の知識、これらをしっかり理解している事。これが出来ていれば禁煙の成功率はかなり高まっています。何度も繰り返しますが禁煙は根性や意志では簡単には止められないのです。そのやり方で成功した人も沢山いるでしょうが根本が間違っています。もし未だに「沢山の喜びと幸福を与えてくれたタバコを仕方なく止めなければいけない」と考えているなら何も分かっていないし高い確率で禁煙は失敗するでしょう。止めなければいけない理由は一つか二つかもしれない。大概は健康かお金のどちらかなのは想像に難しくありませんが、止めた方が良い理由なんて一杯あるじゃないですか。そして吸い続けた方が良い理由なんて一つでも見付けるのが難しいじゃないですか。それが分かっていない方は今一度、簡単な禁煙法関連ページを順に読み進めて下さい。

高確率で禁煙に成功している人達

私が昔読んでいたとあるお医者さんの本の中に面白い話があったのですが、一部の人達を対象にした調査で喫煙者が禁煙に成功した確率が80%という驚くデータが出てきます。さて、その一部の人達とはどんな人達なのか。僧侶?教師?医者?看護婦?製薬会社の社員?いいえ違います、答えは妊婦さんです。なるほどと思った人は多いでしょう。喫煙が胎児に大きな悪影響を与える事は知っているだろうし、例え知らなくてもその事は医者から指導されるでしょう。私の想像では妊婦の禁煙は一般人よりずっと難度が高いと考えます。例えば禁煙補助薬は一切使えません。ニコチンガムはニコチン自体が毒だし多くの副作用が報告されているチャンピックスなんてもってのほか。しかも喫煙以外に食べ物、飲み物にも気を付ける必要があるし日常的にストレスが増えるのも想像出来ます。しかも彼女達は禁煙指導は受けるでしょうが大概は私が否定的な根性式禁煙法です。にも関わらずこの驚きの成功率は正に愛のなせる業と言えるかもしれません。

しかし、出産後についつい吸ってしまい喫煙者に戻ってしまう事例も多いようです。「自分は生まれてくる子供の為に十分に頑張った、十分に耐えた、もう吸っても大丈夫だろう」。もちろん赤ちゃんの前では吸わないでしょうが、せっかく禁煙していたのに喫煙者に戻ってしまうのは不幸です。所謂ニコチン依存症はとっくの昔に脱しているので心理的問題である習慣的タバコ依存症なのかもしません。私が思うにこの不幸は知識不足と認識不足からくるのだと考えます。妊娠をきっかけに禁煙して出産後もずっと禁煙し続けられる人は根性や忍耐力の高い人なのか?確かにそういう人もいるかもしれませんが、私は気付いた人たちだと考えるのが自然だと思います。「タバコなんて何もいい事がなかった」。この気付きがあればタバコを頑張ってきた事へのご褒美にする事がおかしい事に気付く筈です。そしてタバコの真実に気付いた人はタバコを吸えないと思っているのでは無く吸う事が馬鹿らしい行為だと正常な認識があるので、耐える事も我慢する事もなく自然と禁煙が続くのでしょう。

禁煙には周りの理解と協力が必要

禁煙の成功率を高めるには本人のタバコを止めたいという意思、タバコへの知識、認識、理解の必要性といった事を挙げてきましたが、自分だけでなく可能な限りは周辺の人達に理解と協力を求めて下さい。例えば家族や職場に喫煙者がいる場合はちょっとやっかいです。自分がタバコを止めても近くに吸う人がいれば場所とタイミングによって副流煙を吸う事になります。因みに副流煙とはタバコの先から出ている煙の事。そして当然ですが副流煙にもニコチンやタールは含まれているし何よりフィルターを通していない分、同じ量を吸えば副流煙の方が体に悪いとされています。本人が禁煙により直接タバコを吸わなくなってもタバコの副流煙を吸ってしまっていては全く禁煙になりません。そしてニコチンが体からいつまで経っても抜けなければ常にニコチン依存症の状態が続き苦しみ続ける事になります。一緒に禁煙しようと誘ってみるのも手ですが、こればっかりは当人の意思が無ければどうにもならないので、自分の周りでは吸わないようにお願いする他ありません。

不思議な事に喫煙者の中には禁煙挑戦者を邪魔しようとする輩がいます。もちろん喫煙者であっても目の前で吸わないよう配慮してくれたり頑張れと応援してくれる協力的な人もいるのですが、「どうせ続かないから1本吸えよ」と誘惑してきたりもします。これは単なる悪戯を楽しんでいる心理なのかもしれませんが自分だけ取り残されたくないという恐怖からの行動かもしれません。自分一人がダメな人間だと思うと辛いが同じダメ人間の仲間がいると心強い、もっと言うと自分よりダメな奴が身近にいたら落ち着くという思考は下衆ではあるものの誰にでも存在する心理でしょう。そして喫煙者にとって近年はどんどん肩身の狭い社会に変化しつつあります。若かりし頃にお洒落だと思っていたタバコが不潔で迷惑な象徴になりつつあるのです。もし禁煙を邪魔してくる迷惑な悪友や取り残される事に焦っている会社の同僚がいたらこう言ってやればいい。

「もう僕は気付いたんだ、君はまだ気付かないの?」

さて、ここまで読んできた方は既に禁煙する気満々だと思いますが実はまだちょっとだけ準備が必要です。禁煙はいつでも始められますから焦る必要はありません。もう少し禁煙前に簡単な禁煙法の関連ページでタバコの事を勉強しておきましょう。

簡単な禁煙法の関連ページ

※上のページは約6年前に制作したサイトから転載した物になります。