間違いだらけの禁煙法(簡単な禁煙法)

2021年3月21日

間違い

ここまでタバコの勉強ばかりでお疲れ気味かもしれませんが実践に移る前にもうちょっとだけ勉強しておきましょう。今回はどうして今まで禁煙が難しかったのか、禁煙が上手くいかなかったかを反省して考えます。今まで散々偉そうな事を書いてきた私も、20代の頃に思い立って始めた禁煙はことごとく失敗しました。その当時の私の禁煙の動機は、このままではお金が続かないというものだったのですが、お金が無い時は自分が過去に吸ったタバコの吸殻を漁ってシケモクで吸っていたのだから今思い起こすと異常な光景です。ほんの少し前まで禁煙なんて絶対自分には出来ないと思っていました。大袈裟に言うとタバコは止められないがタバコを吸いながらでいいならエベレストに登頂出来ると思っていました。そのぐらい禁煙は難しいと思っていたしタバコを愛していました。そんな私があっさり止められたのです。それは私の家族をビックリさせましたが、私自身は達成感を感じながらもそれほどの驚きではありませんでした。禁煙後にタバコへの渇望が無くなった時、「何だ禁煙なんて簡単だったんだ、今までの俺は何て愚かだったんだ」と思ったものです。

根性式禁煙法は難しい

私は誤った知識によりタバコのニコチンの禁断症状が強力だから禁煙出来ないし意志が弱いとか根性が無いから失敗すると思い込んでいました。単なる発想の転換といった安っぽいものではなく、大袈裟に聞こえますが洗脳を解く事が最も重要だったのです。だから何度も何度も繰り返し言ってきたましたが強い意志や根性式の禁煙は簡単には成功しないし長続きしません。いや、もちろん根性式でタバコを止めた人も私の周りにいますが今でも吸いたいと思う事はあるらしい。これはとても悲しい事だと思うし気の毒に感じます。だから根性式でタバコを止めようなんて考えを私は一切お勧めしません。

誤解のないように言っておくと私のやり方は禁煙中に全く苦が無い訳ではありません。実際に長年の喫煙により摂取したニコチンによって脳内が作り変えられているのだから苦しいに決まっています。でもその苦しみを乗り越えるのは根性では無く知識と理解、認識といったものなんだと私は考えます。つまり苦しい時に根性だけで必死に耐えようと考えると終わりの見えない恐怖で辛さは増しますが、今私の体からニコチンが抜けているのだなとか、あと大体6時間ぐらいで苦しみのピークが終わるなとか理解していれば意外なほど簡単に目標に到達してしまうものです。

もし自分の体内に取り込まれていたニコチンが肝臓で代謝によりコチニン(ニコチンの代謝物)に分解される様子をリアルタイムで見る事が出来たらどうでしょうか?そしてどんどん体外へ排出される様子や自身の肺が回復していく様子、脳が正常に戻っていく様子を見る事が出来たら禁煙を最高に楽しむ事が出来るでしょう。コンピュータグラフィックによる一般的なイメージなら現在でも可能ですが、自分の体の状況をリアルタイムで詳しく知る事が出来るのは残念ながらもう少し先の未来の話になります。しかしそこまで行かなくても辛い原因や自分の体内で起こっている症状、症状改善の対処法や回復までの目安などなど、知っているか知らないか、知識があるか無いかは禁煙でも想像以上に大事になります。今まで先が見えない恐怖で根性だけでは乗り越えられなかった壁が、正確な知識からくる分析であっさり乗り越えられたりもするのです。

禁煙補助薬の有効性の疑問

根性式禁煙法はダメだと言うと禁煙補助薬を使うのかと思う人もいるかもしれませんが、私は禁煙補助薬を用いた禁煙法には否定的です。禁煙補助薬と言えば最も有名なのがニコチンガムのニコレットでしょう。国内で医薬品として認可されて既に15年近い歴史がありますが現在では薬局やネットでも簡単に購入出来るようになっています。大きな副作用も無く薬なのを除いても禁煙補助アイテムの中ではかなり優秀だと思います。しかし入手しやすいからこそしっかり書いておきますが妊娠中は使ってはいけません。ニコチンガムは名前の通りニコチンを含んでいます。タバコが煙を吸って肺からニコチンを摂取しているのに対し、ニコチンガムは歯茎を含む口内からニコチンを摂取する仕組みです。どっちの方法で摂取してもニコチンは毒なので妊婦さんは使ってはダメだし未成年や喫煙習慣の無い人が使うのも当然ダメ。

ニコチンガムはタバコと比べればタールを含め有害物質が少ない分ずっと健康的で清潔でもありますが、一つ問題があります。あまりに値段が高いのです。希望小売価格が12個入りで1,200だから1個100円の高価なガムになります。しかも1日の適量が4から最大で12個までとなっているので、大概の喫煙者は12個使う事になるでしょう。因みに96個入り7,600円でも販売しており1個80円弱の計算になりますが、それでも高過ぎます。しかもニコチンは入っているのだからタバコが止められてもニコチン入りのガムが止められなければ困りますよね。奮発して買ってみても結局止められませんでしたでは精神だけでなくお財布にもダメージが大きいのでこのサイトではお勧めしていません。

それと最近ニコチンガムと同じぐらい有名になってきたのがニコチンパッチです。地肌にシップのようなパッチを張り付けて、そこからニコチン摂取するのですが張り付けたパッチに含まれるニコチンは皮膚の毛細血管を通り体内に吸収される仕組みになっています。これも煙を吸うタバコと違いタールを含まないのでニコチンの毒性を除けば安全と言えます。相場としては1枚500円前後ですが1日1枚の使用でいいので決して高くはないでしょう。

禁煙成功率

これら禁煙補助薬を使えばきっと楽に禁煙出来るに違いないと考える人は多いでしょうが、ニコレットの公式サイトで公開している禁煙成功率はたったの40%です。十分高いと考えるかもしれませんが、天邪鬼な私はこのデータを素直には受け取っていません。このデータはニコレットの使用開始時からの10週目と終了時の12週目までの間にタバコを止めていた人のデータであり、ニコレットを止める目安とされる13週目以降のデータがありません。穿った見方をするとニコチンガムを使っている間に禁煙出来た人は40%いるが、ニコチンガムを止めてからは再び喫煙者に戻ってしまった人も多いのではないかと考えてしまいます。そもそもニコチンガムなどを使ってニコチンを摂取しているにも関わらずタバコを吸っていなければ禁煙しているという扱いなのも疑問です。ニコチンへの依存を克服して初めて禁煙成功だと私は考えるのだけど皆さんはどうでしょうか。

危険な禁煙グッズに気を付けて

私の子供の頃の思い出に禁煙パイポという物があります。インパクトのあるテレビCMで一躍有名になった禁煙グッズで、丁度私が小学生の頃に親戚のおじさんが使っていたので1本貰って吸った事もあります。タバコと同サイズのプラスチックの筒を吸うと香料が口の中に入ってくるような単純な物だったのを何となく記憶しています。一応書いておきますが正規の禁煙パイポには一切ニコチンが含まれていないので無害だし子供が吸っても問題ありません。現在の禁煙パイポがどの程度進化したかは全く知りませんが、当時の禁煙パイポのような禁煙グッズでタバコを止められた人は正直凄いと思います。

さて、禁煙パイポのような禁煙グッズは昔からありますが、近年流行っているのが電子タバコです。世界の市場規模は日本円で3,500億円だとか既に1兆円を超えているという説もあります。一般的に普及しているタバコは紙に巻いてある草を火で燃やして煙を発生させ、その煙をフィルターを通して吸う仕組みなのはご存知の通り。電子タバコの仕組みは電気で液体、種類によってはドロッとした個体に近い物質を熱して蒸気を発生させ、その蒸気を吸う仕組みです。蒸気の元となる液体にはコーヒーやチョコレートといったフレーバーという香り付けがしてあるので様々な味を楽しむ事が出来ます。

ここまで読むと何て素敵なアイテムなんだと喫煙者の方は興味をそそられるでしょうが、電子タバコにも色々と問題があります。まず電子タバコは国内では何故か禁煙アイテムとして販売されていますがマーケットの中心であるアメリカやヨーロッパではニコチンを蒸気を通して吸うアイテムとして使われています。つまり本来は煙の代わりに蒸気を使ってニコチンを摂取するタバコなのです。とりあえずここでは蒸気の元になる液体をリキッドと呼ぶ事にしますが、国内ではニコチン入りのリキッドが規制されているので安全と主張するサイトを目にすることもあります。しかし古いデータではあるのですが、国内販売されていた電子タバコのカートリッジ内のリキッドの多くにニコチンが含まれていた事がPIO-NETの調査結果で出ています。

ちょっとニコチンが含まれていました程度なら大した問題ではありませんが、実はもっと問題なのがリキッドには様々な化学物質が使われている事があり、通常のタバコ以上に危険な発癌性物質が含まれていた事例も指摘されています。もちろんこのような指摘はあまり真実味が無かったり不正確な物も少なくないので何でも鵜呑みにする訳にはいきませんが、中国製の電子タバコ用リキッドはとりあえず止めておいた方がいいでしょう。別に差別意識はありませんが、ただでさえ怪しい物なのにリキッドが中国製ならかなりのリスクと考えるべきです。大手有名チェーン店が扱っていた鶏肉ですら危険だったのだから。

さて、ここまでくればもう十分でしょう。お待ちかねの禁煙を始めますか。いや、しかしもうちょっと待ってください。実際に始める前にちょっとした下準備が必要です。それに関しては簡単な禁煙法の別ページで書いています。

簡単な禁煙法の関連ページ

※上のページは約6年前に制作したサイトから転載した物になります。